網走市の子育て支援に関する調査

2020年2月の例会において、㈱AsMama 代表取締役CEO 甲田恵子様に、「子育てシェア」のサービスについて、ご講演をいただきました。

ASMamaについてはこちらをご覧ください。

AsMama HP  https://asmama.jp/

日経BP掲載記事 「「子育てシェア」で地域の共助を促進、自治体との連携も」

https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/434148/021100037/

今日は、私たちが考える網走の課題を考えてみたいと思います。

網走市の子育て支援について、色々とヒアリングや調査をしました。地域特性として、北海道開発局網走開発建設部、オホーツク綜合振興局等役所や出先機関があり、転勤される方の割合が高くなっています。

そんな中で、子育ての支援はどうなっているのだろうか?との問いからはじまりました。

網走市では、網走市から社会福祉協議会への委託事業として、網走市子育てサポートセンターがあります。以下要点をまとめると、

  • H17年くらいから実施、オホーツク管内では早い方

  • 網走市は、官公庁、学校、病院等があり、転勤族が多いので、そういった環境も考慮しスタート

  • サービスは、会員同士の相互支援

  • 協力会員約100人、講習を1日受けて実習もある。50歳~70歳が多い、報酬は会員同士が受け渡しをする。

  • 依頼会員約200人、6か月~小学校6年生まで。事前に申し込みし、講習を受ける。依頼会員のニーズに合わせて、3人ほどの協力会員が紹介され、何かあった場合は当事者同士が連絡を取り合う。

  • 課題は、協力会員の高齢化により、会員が集まらない。担い手不足。

利用実態として、

  • 保育園に行きだした頃、奥さんが働きに出ているなどで、突発的な事態に対しての選択肢として、安心感を得たい。

  • 市外からの転勤族の方が利用するケースが多い。身寄りがいないため。

  • 2019年では、12月39件、多いとき50件、平均するとひと月あたり、50件くらいの利用。

  • 送迎が多い、学校→児童館や保育園・幼稚園→職場までなど。

  • 塾や学校への送迎もある。「言葉の教室」が中央小にしかなく、その他の学校からも中央小まで通うなどでの利用も。

  • 突発的な事態、子供が熱出したときの迎えにいけない時に、利用するケースも多い。

  • 子供は、あくまで大人→大人に渡す。 ×家に置いてくる

  • 利用数は減少傾向にある。→保育環境の充実による(イセの里の病児・病後児保育、幼保一体化による幼稚園の延長保育機能など)

  • 保険も適用される。

  • 紋別市では利用数が少ないため、サポートセンターを廃止した。

その他の子育て支援機関としては、

  • 子育て支援センターとして、どんぐり、ひまわり→親子の交流、相談

  • 保健センターでは、包括支援センター ユカリエ→相談窓口

  • 子育てサークル→ハピ育

 

網走市には、以上のような子育て支援の施設やサークルがあります。

2月末からは、コロナウィルスによる緊急事態宣言の発令で、事態はさらに困難になりました。

そんな中で期待されているのが、AsMamaの子育てシェアサービスであると考えています。

こちらは、コロナ禍の仲でのAsMamaのサービスについての北海道新聞の記事です。https://www.hokkaido-np.co.jp/article/429561

高齢化による子育てに関する人材不足が課題のなかで、子育てシェアという新たな手法を用いれば、新たなコミュニティが形成され、支えあい、助け合う地域ができる。10月まちづくり委員会の例会にご参加いただいた、さいたま市の美園地区も、AsMamaと連携し、子育て支援策を講じているとお話がありました。

自治体との連携も各地で進めており、人口減少による担い手不足という課題解決に向けて、こうした取り組みは非常に有益であると考えています。

2020年の網走青年会議所は、新谷理事長を先頭に、スマートシティ網走の端緒を開くため、ど真ん中の気概で活動・運動を展開しております。今後とも、網走JCブログをよろしくお願いします